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第10大隊
C-119G (3152) 10AW 102Sq ....1990
10th AIR GROUP
C-119G(3191)
10AW 103Sq ....1982
The Period of C-119G
1997年の引退セレモニーで、現役当時のマーキングを再現したC-119Gの各機。各中隊のスコードロンカラーでプロペラ軸と機首からコックピットまでのラインが塗られ、中隊のマークも現役時代に近い形で入れられた。3160号機はエンジンを始動しフライトをフライト展示も実施され、C-119Gの引退式に花を添えた。私は残念ながらこのセレモニーには参加できなかったが、台湾の友人が貴重な記録を残してくれている。以下の写真はすべて台湾の友人からのものである。感謝老朋友 !!
C-119G(3191) 10AW 103Sq ....1983
この老輸送機、生産機数は何と1100機を超えている。冷戦時代とは言え、次々に新型機が生まれた時代で生産1000機は、かなり使い易い名機だったのであろう。私は主に1982〜1983年の間に台湾でC-119Gを撮影したが、1990年代に台湾に撮影に赴いた際もまだ現役で飛んでいる機体が多く、航空祭などにも展示されて目を楽しませてくれた。その様子を少し紹介しよう。↓
テクニカルPANで撮影したC-119なのだが 撮影場所の記録が無い…
コックピット周りも写真を拡大して見ると外板に相当の痛みと劣化が生じており、既に限界に近いほど使い込まれている。
第10大隊徽
台湾の空軍は恐らく世界で一番長くC-119Gパケットを使用した空軍である。第2次世界大戦後余剰となった米軍のC-46を大量に受け取った台湾空軍は、1945年に「空運大隊」を設立、麾下に101/102/103/104の4つの中隊を置き、後に編成された第20大隊と共に台湾における空輸業務を一手に担う事になる。4個の中隊の内、104中隊についてはC-47を受領した後に要人輸送を受け持つ「専機隊」として独立し、台北の松山基地に移動した。1969年からC-119G型輸送機を受領し換装した。
1980年代になると流石に機体の老朽化が顕著になり、1984年2つあった大隊の内第20大隊を解散させて、一個大隊に纏めるが、その際第20大隊傘下だった第2中隊を残った第10大隊が一時傘下に置いた。 この頃並行して機種更新が進められ、第101中隊がC-130Hを受領して独立部隊となったので、第10大隊は、第2/102/103の3個中隊編成となったのである。後にC-119Gの減耗が激しくなり、102中隊が機体を手放し103中隊に移管。台湾の空輸部隊は、C-130Hの101中隊とC-119Gの103中隊の実質2個スコードロンとなった。その際先ず第2中隊が解散、最後までC-119を使用し続けた103中隊も1997年を最後にC-119Gに別れを送った。

 30年近く台湾で活躍したC-119Gの退役式が、1997年12月19日空軍総司令を迎えて屏東で執り行われた。この時展示された6機のC-119Gは、全盛期活躍した6つの中隊徽を機首に蘇らせて、その歴史を再現している。私は、何を差し置いても、このセレモニーには参加したかったが、残念ながら仕事の都合上行くことが適わなかった。この式典の様子は、台湾の友人が写真を送ってくれたので 是非それをご覧いただきたい。
C-119G(3120)
10AW 2Sq ....1991
C-119G(3213)
10AW 102Sq ....1983
C-119G(3147)
10AW 103Sq ....1983
C-119G(3159) 10AW 102Sq ....1982
C-119G(3147) 10AW 103Sq ....1982
↓下写真は、ネガカラーで撮影した物だが、暫くの間このネガフィルムの保管場所が判ら無くなり、ずっとアルバム内で寝ていた写真である。シリアルを一つでも多く調べたいとのマニア諸氏からの要望メールも多くUPすることとした。
C-119G引退セレモニー
第101中隊徽
C-119G (3144)  10AW 102Sq ....1997
C-119G (3158) 51-7971  10AW 101Sq ....1997
C-119G (3160) 51-7985  10AW 103Sq ....1997
C-119G (3184)   10AW 103Sq ....199?
C-119G (3152) 51-8136  10AW 103Sq ....1996
C-119G (3186) 51-8004 10AW 102Sq ....1992
C-119G (3120) 51-8060  10AW 103Sq ....1994
C-119G (3195) 51-7981  10AW 103Sq ....1994
C-119G (3208) 51-8048  10AW 101Sq ....1983
C-119G (3139) 53-8132  10AW 101Sq ....1983
C-119G(3213) 10AW 102Sq ....1983
C-119G(3214) 10AW 101Sq ....1983
C-119G(3215) 10AW ? Sq ....1983
C-119G(3191) 10AW 103Sq ....1983
C-119G(3198) 10AW 103Sq ....1982
C-119G (3214) 10AW 101Sq ....1983
C-119G (3159) 10AW 102Sq ....1982
C-119G(3215)
10AW ? Sq ....1983
C-119G(3213)
10AW 102Sq ....1983
C-119G(3214)
10AW 101Sq ....1982
1994年花蓮基地公開時にエプロンに駐機していた2機のC-119Gは、愉快なアヒルマークの103SQである。
第102中隊徽
C-119G (3212) 51-8031  10AW 101Sq ....1983
第103中隊徽
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